LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-
その日からというもの、歩は誰かに見られているような感覚と、誰かにつけられているような感覚が、ここのところ毎日のようにあった。
さすがにこれは気のせいではないことが確かだ。
バイトが終わった夜。
先生から着信が入った。
いつものようにこれと言って目的はなく、ただただ世間話をするだけの電話。
『歩――――?』
「………え、何?」
『なんか元気ないね。どうした?悩みとかあるなら相談乗るよ?』
歩は昔から一人で抱え込む癖がある。
それを先生は心配しているのだ。