いつも隣に君がいた ~クローバーの魔法~
「…では、此処、桜美高校の生活を、悔いの無いよう過ごして下さい」
――やっと終わった。
めっちゃ眠いんですけど…
《全員、起立》
校長先生の話が終わると、教頭先生らしき人がそうマイクで言い、みんなゆっくりと立ち上がる。
伸びをしている人とか、私と一緒で欠伸(あくび)をしている人とか。
立ち上がる中の近くの女生徒や男子生徒に視線を向けると、そんな人が大半だった。
きっとみんな、校長先生の無駄に長い話に飽きていたのだろう。