いつも隣に君がいた ~クローバーの魔法~
奈々ちゃんは微笑んだ後、ゆっくりと口を開いて話し始めた。
「私、悠真と幼なじみ、って事は知ってるでしょ?」
奈々ちゃんの問いかけに、私はコクリと頷く。
「赤ちゃんの時から一緒で…物心ついた時にはもう好きだったかな。…もう、かれこれ十数年片想いしてるなぁ」
それを聞いて、びっくりした。
恋をした事がない私にとっては…そんなに一人の人…悠真くんを想い続けれるなんてすごいと思ったから。
ふと隣を見ると、奈々ちゃんの横顔が目に入る。
夕焼けに照らされた奈々ちゃんの横顔は、凛としてて、綺麗だった。
…恋、か。
私も、恋、してみたいな。