いつも隣に君がいた ~クローバーの魔法~
「ぁ、七瀬さんじゃん」
「おはよう」
「へ!? ぁ、お、おはようございます…」
ドアの前でうろうろしていると、同じクラスらしき男子生徒2人に声をかけられた。
うぅ、どうしよう。男子は苦手なんですが…
「やっべ。昨日遠くから見てても可愛かったけど、近くで見るとその倍ぐらい可愛いわ」
「確かに。って本人の前で言うことじゃないだろ! …で、七瀬さんはどうした、こんなところで」
「ぇ!? あ、えっと…」
「えっと?」
もう、早くここから抜け出したいっ!
可愛いって誰の事!? ここにいないんだからそんな話しなくてもいいのにっ!
って、こんな事にイラついてる暇はないんだった!!
もう、どうにでもなれ!
「教室の扉が、開けずらいんです!」