モノトーン


17歳と言えば好きになった人を病気で失った歳だった。出会ってまもなく彼は病に倒れ、お互いの事も良く分らず、ただ好きというキモチを保持したまま泣くしかなかった。

痛々しい彼がいつまでも忘れずにいて、恋愛に対して冷めた感覚になっていた。


信用するのは裏切れた時が辛い、悲しい。


いつも一歩下がって自分を見つめている私がいた。そんな事したら後で傷つくよ、と走り出しそうな自分を止めていた。


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