モノトーン
ある日、美月の姉の陽子がビリヤードに連れていってくれると言った。
私と美月は双子の様だったけど
美月と陽子は1つ違いの本当の双子みたいだった。
陽子のバイト先のお兄さんがビリヤードを教えてくれると言うので付いていった。
初めてのビリヤードは難しい事ばかりで、苦戦したけど美月と私も楽しんだ。
それから美月と陽子と私はビリヤードを練習しに、よく近くのゲームセンターへ通った。
ビリヤードもそこそこ上達し始めた時、突然ゲームセンターが閉店してしまった。当時近所でビリヤードが出来る所は1ヵ所のみで、車か電車に乗らないと無理だった。
美月と私は酷く落ち込んだ。せっかく上達してきたのにね、と。
二人で残念で毎日話していた時、友人の加奈が
「近くにビリヤード場あるよ!!!」
と教えてくれた。
美月と私は顔を見合わせて、行くしかない!と一気に元気になった。
初めて入るビリヤード場。
「こんな所今まであったっけ???」
第一印象。
中に入ると本当にビリヤード台が4~5台置いてあった。
地元だけど今までまったく気付かなかったな…