GIFT
でもある日、私は学校で倒れた。
原因は、心と体の疲れだった。
目が覚めた私にお母さんは泣きながら何度も謝った。
「ゆい、ゆい…ごめんね、本当にごめんね。お母さんがこんなじゃだめだね。ゆい、ごめん…ごめんね」
久しぶりにお母さんの声が聞けて、我慢していた涙が一気に溢れて私は声を上げて泣いた。
その日からお母さんは人一倍明るくなった。
お父さんの分まで、いっぱい私を愛してくれた。
お母さんは元ヤンだから多少口が悪いところもあるけど、気持ちはすごく真っ直ぐな人。
真っ直ぐにお父さんを愛していて、
真っ直ぐに私の目を見て大好きと言ってくれる。
私の自慢のお母さん。
「ゆいー!まだー?」
「はいはーい!今行く!」
でもお母さんが作ってくれる料理は、いつもちょっと変。
「いただきます!」
「めしあがれ!」
「うん、おいしい!ん?ちょっとお母さん、ウインナーまるごと入れたの?」
「いいじゃん、たこちゃんウインナーだぞ!」