死への救急搬送
6月28日午前4時半頃
病室の家内に付き添い泊まっていた継母から電話がありました。
家内はもう時間の問題なので前日から人工呼吸器ごと一般の個室に移されていたのです。
「血圧が60以下になってもう上がらなくなったから、もうすぐだと思うのでご主人に連絡してくださいと看護師さんに言われたよ」
「わかりました。すぐに行きます」
私は寝間着から服に着替えて病院へ向かいました。
ところがその途中でまた連絡があり、きれいなタオルを持ってくるように言われ一度取りに戻り病院に到着して病室に入ったのが午前5時半でした。
家内は息を引き取っていました。
午前5時24分に召されたそうです。
あと5分でした。
タオルを取りに戻らなければ間に合っていたのに・・・
「よく努力したよね千恵子」
「これで楽になれるよ」
涙が溢れてきます。
「ありがとうございました」
「お世話になりました」
私は看護師さんと執刀医先生にお礼を言いました。