死への救急搬送

その後叔母さんも到着しました。

私は涙ながらに角膜提供の話を先生と行います。

アイバンクへは連絡を入れているそうで1時間後くらいに眼球を取り出しに来るそうです。

私と立ち会い、了承後にR病院の眼科の先生と眼球の検証を行い取り出すということで彼らが到着するまで待機することになり待ちました。

継母や叔母さんにはそのことを伝え眼球を取り出すまでの作業すべてが終了するのは9時くらいになる予定だと伝えました。

そしてその後葬祭場へ移動します。

叔母さんは一度自宅に戻って朝食を食べてからまた来ると返事があり、継母は一度帰って少し寝てから葬祭場へ行くと言って帰りました。




アイバンクの方々が予定時間になっても到着しないので先生に問い合わせをすると先生も初めての経験でよくわからないらしくもう少し待ってみましょうと返答されました。

結局30分以上遅れて病室に来ました。

説明を受けた後作業が終わるまでに1時間半は必要だと伝えられ、私は一度自宅に戻り朝食をたべてからまた病院へ向かいました。




「眼球は美しかったので使用できます」

「すべて摂取させていただきました」

「ありがとうございました」



「こちらこそお世話になりました」




涙ながらに礼を言いました。
< 108 / 277 >

この作品をシェア

pagetop