死への救急搬送

3人は入室し私の対面に座りました。

私の目の前に家内を搬送した隊員が座ります。

その横に担当長が座り、担当長の横に課長が座りました。

つまり私の目の前から奥に向かって搬送した隊員、担当長、課長の順に座っています。

序列があるのかなと感じました。



最初から「帰れ」「出ていけ」と言われるとは思ってもいませんでした。


しかし隊員と話すチャンスはもう二度とこないであろうと感じ私は耐えなければなりませんでした。




全員が着席したので私は用意していた質問書を搬送隊員へ一部綴りを渡しました。

もう一部綴りは私の前に置きます。



「ご存知かと思いますが桜坂です」

「失礼ですがお名前を教えていただけますか」



「楢木です」
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