死への救急搬送
「病院へ乗せて行くわ」
「どうせいつもみたいに長い時間がかかるし別にしんどくないから自分で行ける」
「前みたいにすぐに入院せないかんようになったら困るやん」
「R病院はベッドが満杯やから、すぐに入院することもまずないわ」
「ならいいけど。気をつけなや」
家内は自分で車を運転して診察を受けに出かけました。
実際にR病院はいつも混んでいて待たされる時間が長くて大変なのです。
私はとりあえず家内が帰って来るまでに買い物をして夕食の用意をしようと思いました。
ところが診察に時間がかかるのはわかっていましたが、夕食の用意をする時間になっても家内は帰ってきません。
あまりにも帰宅が遅いので診断後そのまま入院することになったのかと思い問い合わせの連絡をしようかと思いました。
どうしようかと心配しながら待っていると、家内が帰ってきて駐車場へ車を入れるエンジン音が聞こえてきて少しほっとしましたが、結果が気がかりでした。