死への救急搬送
闘病と死


翌日からは私や娘、義父夫婦や叔母さんたちが入れ代わり立ち代わり面会に訪れます。

私は足らないものを買って持っていったり、洗濯物を交換したり毎日行きます。

叔母さんが洗濯をしてこようかと言ってくださりますが、叔母さんにはこれまでもお世話になっており私はできる限り自分でしました。






現在Z病院の建て替え工事が進んでいますが、工事が完成するまではM市の香川R病院がこの辺りでは最も大きな病院です。

通常は香川を省きR病院と呼んでいます。

救急患者の重篤な患者などが次々と手術後ICU室に運ばれ症状が少しでも回復傾向にある患者は病室へ移動となり、どんどん交代させられます。

家内も一週間ほどして回復傾向にあるとはまだ言えなかったのですが、ICU室が満杯になり一般病棟の看護師詰所前にある重篤患者用の個室に移されました。






家内の身体には酸素マスクや多くの管が繋がれており、家内が無意識で引き抜くと命に係わるので誰かが泊まり込んで看るように告げられました。

幸い娘が泊まり込んでくれ、朝の5時から9時までは私が交代して看ました。
< 64 / 277 >

この作品をシェア

pagetop