死への救急搬送


「オッカン、晩に返事したで」

「うっそ~」

「ほんとやん」

「私が試しにそこにあったマジックを渡してメモ用紙を私が持って書かせたら書いたよ」

「ほら」




娘が持っているメモ用紙を見ると、ぐにゃぐにゃと線が書かれていて何が書かれているのか分かりませんが確かに娘に返事をしようとして書いたのがわかります。

私は驚きました。

私が娘と交代するときにはもう眠っています。




「すごいなぁ・・・」

「オッカン、さっきまで起きとったけどもう寝てしもたわ」



そう言うと娘は病室から出て帰りました。




娘の力はさすがに大きなぁ・・・

つくづく感じました。
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