interlude
だって誕生日のキミより
仕事を優先する彼氏の文句を一言も言わないから。

だって昨日の夜からマサの話をキミは全くしないから。

だって好きそうに見えないから。

だって、
二度目に会った男と
今ここにいるから。

ダメだ。
どれをとっても言えない。
しかもオレといるから、なんて自惚れに聞こえる。

なあ?キミは一体何を考えているの?

もう昨日の夜から色々考えすぎて疲れたよ。

フーと溜息と一緒に煙草の煙りを勢いよく吐く。


「好き、じゃないよ…」

え?

「マサのこと好きじゃないよ」

「じゃあなんで付き合ってるの?」

「分からない」

え?

「マサは知ってるよ。
私に気持ちがないこと。
それでもマサはいいんだって。」



「それでもいいから付き合ってって言われたからかな?」

なんて他人事みたいにつぶやく。

そしてキミはこう言うんだ。
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