interlude
3
「隼人!」
人込みで呼ばれてオレは後ろを振り向く。
ありえないのに淡い期待を抱いて。
そこにいたのは、
アコだった。
「どうしたの?今日は演奏ないの?」
明らかにオレの顔は歪んでいたと思う。
「ないよ」
疲労が一気に押し寄せる。
「一緒に帰ろうよ」
アコは電車に乗ってからも一人で話し続ける。
「今日営業くんがねぇ…
ねえ聞いてる?」
聞いてないよ。
「営業の内野くんがお誕生日祝ってくれるって
言ったんだけど、断って帰ってきちゃった。
だって隼人が祝ってくれると思ったし!
今日偶然会ったのはやっぱり運命だよ!」
一人ではしゃぐアコを見ながらうんざりする。
あそうだ。
「紙とペンない?」
アコは不思議そうに
カバンから手帳とペンを出す。
オレは陽のアドレスを書いて一枚破って
手帳をアコに返す。
「ありがとう」
「なに?なに?」
オレは窓の外をみる。
人込みで呼ばれてオレは後ろを振り向く。
ありえないのに淡い期待を抱いて。
そこにいたのは、
アコだった。
「どうしたの?今日は演奏ないの?」
明らかにオレの顔は歪んでいたと思う。
「ないよ」
疲労が一気に押し寄せる。
「一緒に帰ろうよ」
アコは電車に乗ってからも一人で話し続ける。
「今日営業くんがねぇ…
ねえ聞いてる?」
聞いてないよ。
「営業の内野くんがお誕生日祝ってくれるって
言ったんだけど、断って帰ってきちゃった。
だって隼人が祝ってくれると思ったし!
今日偶然会ったのはやっぱり運命だよ!」
一人ではしゃぐアコを見ながらうんざりする。
あそうだ。
「紙とペンない?」
アコは不思議そうに
カバンから手帳とペンを出す。
オレは陽のアドレスを書いて一枚破って
手帳をアコに返す。
「ありがとう」
「なに?なに?」
オレは窓の外をみる。