interlude
しばらく泣き止むまで待ってみたが
アコの涙は乾かない。
「アコ、本当にごめん。
オレ、そろそろ行くよ?」
返事はない。
じゃあね、と言って
公園を出る。
精算、出来たのかな…?
家に着く頃、
メールが入った。
--------------------------
アコ
あきらめないから。
隼人のこと、
あきらめないから。
あいつ、このまま同じ町に
住む気なんだろうか…
深く息を吸って、吐く。
重い足取りで、重い鉄の扉を開ける。
リビングに入ると母親がいた。
「ただいま」
「あ、隼人おかえり」
母親がオレの顔をまじまじと見る。
「なに?そんなに息子が格好いいの?」
「あんた、なんかあったの?」
さすがに親だな。
「別に」
うっとうしいので部屋に行こうとする。
「あ、そうそう、
亮さんのマンション、一室空いたって」
ドアに手をかけながら
振り向く。
「本当?!」
「何、そんなに喜んで。
うちが嫌なの?」
いや、うちは嫌じゃないんだけど、
アコがいるこの町が…
アコが出ていかないなら
オレが出ていけばいい。
アコの涙は乾かない。
「アコ、本当にごめん。
オレ、そろそろ行くよ?」
返事はない。
じゃあね、と言って
公園を出る。
精算、出来たのかな…?
家に着く頃、
メールが入った。
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アコ
あきらめないから。
隼人のこと、
あきらめないから。
あいつ、このまま同じ町に
住む気なんだろうか…
深く息を吸って、吐く。
重い足取りで、重い鉄の扉を開ける。
リビングに入ると母親がいた。
「ただいま」
「あ、隼人おかえり」
母親がオレの顔をまじまじと見る。
「なに?そんなに息子が格好いいの?」
「あんた、なんかあったの?」
さすがに親だな。
「別に」
うっとうしいので部屋に行こうとする。
「あ、そうそう、
亮さんのマンション、一室空いたって」
ドアに手をかけながら
振り向く。
「本当?!」
「何、そんなに喜んで。
うちが嫌なの?」
いや、うちは嫌じゃないんだけど、
アコがいるこの町が…
アコが出ていかないなら
オレが出ていけばいい。