interlude
ここでひるんだらせっかくとれた
連絡も意味がなくなってしまう。

『ちゃんと話したいから今度会えないかな?』

『私はいいけど隼人くんはいいの?』

『いいも何もオレは今すぐにでも
会いたいと思ってる。』


陽からの返信がくるまでやたら長く感じた。



『うん分かった。
隼人くんに合わせるから私はいつでもいいよ。』

柄にもなく一人の部屋でガッツポーズ。

オレを知っているやつが見たら、
普段の冷静なオレからは想像出来なくて
きっと笑うだろう。

早く返信しないと。

『明日の午後は?』

明日なら朝から例のマンションを
内見したら、午後からは空く予定だ。



明日14時に新宿で会う約束をする。

すぐに香陽の部屋に行ったがいない。

小躍りしそうになるのを抑えて階段を
下りる。
実際、階段の踊り場では
そのまま弾んでいたかもしれない。

リビングのドアを勢いよく開ける。



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