You and I
だけど
何度も言うように
僕と樹里は本当にそうゆう関係ではないのだ。
「ま、頑張れよ。」
「他人事だと思って。」
ポンと叩かれた肩に
そっけなく前を向いた僕は
そのまま机に伏せた。
あぁ……。
本当にツイてない。
金運も、健康運も
女運も。
今年の僕は
本当に最悪だ。
神様。
何か一つくらい、僕にいい事があってもいいんじゃないのか?
高望みはしない。
何だっていいんだ。
何か一つ。
この、可哀相な僕に。
そんな事を考えていると
だんだんクラスメートの笑い声が遠のいて
僕の意識はそこで途絶えた。