You and I
「樹里、宿題やったか?」
「…やってないー。」
次の日
学校終わりに僕は樹里の部屋を訪れた。
って言っても
学校でもずっと一緒なんだけど。
どうやら僕のお姫様は
かなりご立腹の様子。
「…プリン、食べる?」
「食べないーっ!」
と、まぁこんな調子で
僕の言う事などちっとも耳を貸してくれない。
原因はわかってるんだけど、ね…。
「樹里、いつまで怒ってんの?」
「知らないーっっ!」
プイッと顔を逸して
膨れっ面の樹里はプリンの蓋を開ける。
…何だよ、やっぱ食べるんじゃん。
樹里の前に腰を降ろした僕は
頬杖を付いて彼女に視線を向ける。
「なぁにー!見ない、でよー!」
まるで、幼稚園生だ。