You and I
だけど僕の考えは大きな間違いだったようだ。
いつだって
どんな時だって
僕達は二人で一緒に成長して来て。
樹里の事は
僕が一番よくわかってるつもり。
…だった。
でも所詮、僕と樹里は血の繋がりなんかない
赤の他人な訳で。
親とですら分かり合えない事もあるのに
他人を理解するなんて
結局は無理なのかもしれない。
僕は少し、過信し過ぎてたみたいだ。
「樹里…、聞いて…。」
「…っ!やだぁー!触らない、でぇー…。」
泣きじゃくる樹里。
僕はその時
初めて樹里に手を払われた。
「…樹里……。」
樹里が
僕を拒むなんて。
「もぅ……。なぁたん、嫌いー…。」