You and I
日が経てば経つ程
広がってゆく距離。
最初に感じてた苛立ちは次第に消え薄れ
今は、何だか心にポッカリと穴が空いたような
そんな感じで。
教室で笑う樹里の横顔に
自分の存在すら見出せなくなってしまった。
…樹里にとって
僕って何なんだろう。
…なんて。
意味のわからない感情だけが
僕を闇に引きずり落としてく。
これって、一体何なんだ?
―――――…
「ふぅーん。」
「何だよ、その適当な返事は。」
事の一部始終を村上に話した僕は溜め息と共に頭を抱える。
…やっぱりこいつに話すべきじゃなかった。
「幼馴染みってのも結構大変だなぁ。」
「…まぁね。」