You and I
思い出を撮り溜めた
写真のように
この想いも
ずっと、消えなければいいのに。
愛を語るには
まだ、足りなくて。
恋をするのには
まだ、子供すぎた僕達。
それでも
「好き?」
君が
「…わかんなぁい…。」
この気持ちを
『恋』と呼ぶのなら。
体を離して顔を覗き込むと耳まで真っ赤にした樹里は
「み、見ないでよー!」
と僕の胸を叩く。
「樹里、僕ね?」
「うんー…。」
君が、大好きなんだ。
…きっと僕は
この言葉を、ずっと伝えたかった。
だけど、ずっと気が付かないフリをしていて。
でも、今ならちゃんと言えるんだ。
…樹里が誰よりも
何よりも
僕の宝物、だと。
だって君は
僕だけの
天使なんだから。