You and I
そんな事を言ったら
僕がまるで樹里を好き、みたいに聞こえるかもしれないけど
『恋』とか、多分そうゆうのとは
少し違うと思う。
ただ、そんな彼女を
強いて言うのなら
妹、みたいな感覚で捉えていて。
まぁ、言わば彼女は僕にとって
家族同様、大切って事。
だからいつだって樹里の傍に居るし
こうして毎朝、彼女と学校へ行くのも
もはや、僕の生活の一部なんだ。
「なぁたん。この、音なぁにー?」
「え?……あぁっ!!」
樹里が反応した音とは
まさに、遅刻決定のチャイム。
「やべぇ!走れ、樹里!」
「わかったぁーっ!」
こうして
彼女が隣に居るのは
そう、僕にとって
ごくごく当たり前の事。