繋いだ手
「ねぇ…?」
「はっはい!!」
いきなり誰かが
私に声をかけたので
びっくりして声が裏がえってしまった。
「そんなびっくりしなくても(クス」
私は声の主の方へ
振り返る。
そこには.無邪気に笑っている
男の子が立っていた。
綺麗な薄い唇から見える
白い歯。
少し茶色がかっているサラサラの髪が
無造作にセットされている。
吸い込まれそうな
潤んだ大きな瞳。
二重の目が笑うと虹のように
綺麗に弧を描く。
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