【短編】キミはお姫様。【実話】
=一年後=

バンド「princess」は結局俺一人になり、自然消滅。
クラスも変わり青木とは離れ、レイプ事件のことも城崎が学校を辞めて皆忘れ始めていた。

残ったのは心と顔の傷。

だけど一年の時より平凡で幸せ



そんなる日





「桜井いるぅ~?」





「桜井君、1組の青木君が呼んでるよ」

青木・・・?
なんで?

青木とは去年の夏に俺が入院してからほとんど口を利いていない。





「桜井~。俺から離れて学校生活エンジョイしてるみたいじゃない」

青木の釣りあがった目が光る

「まあな」

「姫華ちゃんみっけた」

「・・・え?」

「隣町のいかがわしい店で働いてるっぽい」

「なんでお前がそんなこと」

「俺の友達の一人が偶然店から出てくるとこを見たんだとさ。少し感じが変わってたみたいだけど確かにそうだって」

「今更・・・そんなの言われたってどうしようも」

「じゃあ俺が会いにいこっかな」

「・・・」

「会いにいっちゃえば?」

青木が目を細めて笑っている
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