【短編】キミはお姫様。【実話】
とあるスタジオ
響き渡るギターの音色
「桜井君!良かった良かった!超~良かったよ!」
「ありがとうございます」
俺は頬の傷を気にしながら微笑む
「そういえばさっき入り口に写真落ちてたんだけど、これ桜井君のだよね?」
「・・・・・・・」
「一緒に写ってる子は誰?なかなか可愛い子だよねー」
「ちょっとすみません」
俺はバンドメンバーから写真を奪うかのように取るとスタジオの外に出た
キミの声が聞けなくなってから、もう5年になります
キミと永遠の愛を誓ったあの日、車が俺達にぶつかってきた。
俺は無事だったけどキミは・・・。
許せなかった。一瞬見えた車内にはアイツ・・・青木がいた気がしたんだ。
今思えばあの夜の待ち合わせを邪魔したのも青木だったのかもしれない・・・。あの時俺に見捨てられたのだとキミに伝えて結婚を迫った。
ただの思い過ごしかな
でも俺はもう青木を恨んだりはしない
青木がいなきゃキミとは出会えなかったから
ほんの少しだけ幸せを味わえた
「ありがとう」
「ありがとう」
「ありがとう」
響き渡るギターの音色
「桜井君!良かった良かった!超~良かったよ!」
「ありがとうございます」
俺は頬の傷を気にしながら微笑む
「そういえばさっき入り口に写真落ちてたんだけど、これ桜井君のだよね?」
「・・・・・・・」
「一緒に写ってる子は誰?なかなか可愛い子だよねー」
「ちょっとすみません」
俺はバンドメンバーから写真を奪うかのように取るとスタジオの外に出た
キミの声が聞けなくなってから、もう5年になります
キミと永遠の愛を誓ったあの日、車が俺達にぶつかってきた。
俺は無事だったけどキミは・・・。
許せなかった。一瞬見えた車内にはアイツ・・・青木がいた気がしたんだ。
今思えばあの夜の待ち合わせを邪魔したのも青木だったのかもしれない・・・。あの時俺に見捨てられたのだとキミに伝えて結婚を迫った。
ただの思い過ごしかな
でも俺はもう青木を恨んだりはしない
青木がいなきゃキミとは出会えなかったから
ほんの少しだけ幸せを味わえた
「ありがとう」
「ありがとう」
「ありがとう」