危険な夜へご招待【仮面de企画】
◇終わりは始まり
「あ……雪だ」
洋館を出ると、空から真綿のような雪がはらはらと舞い始めていた。
「寒くない?」
「うん、大丈夫」
私の隣には玲が寄り添うように立って、逢った時と同じ優しい笑みを見せている。
あの後、会場へ戻るとすでにお開きになっていて、みんな帰り支度をしていた。
ユッキーによると、
『ミーナハ新シイBoyfriendト先二帰ッタヨ〜♪』
ということだそうで…。
相変わらず手が早いミーナは、あの肉食系男子を一夜でモノにしてしまったらしい。
そんなユッキーも私に連絡先を教えてから、酔っ払って上機嫌の旦那さんをさも面倒くさそうに連れて帰っていった。