大好きだった人
―次の日。

「明日、日直で朝早く行かなきゃ。」

という、涼子に合わせて

いつもより早く登校した沙依。


教室に入り、自分の机に鞄を置き、

回りを見渡す沙依。


この時間って、誰もいないんだなぁ・・・。


沙依は、窓から外を眺める。


「あれ?沙依じゃん。」

桜と優が登校してきた。

2人に駆け寄る沙依。

「早いけど、どうしたの?」

桜が沙依をみて不思議そうに問いかける。

「友達が日直だから早く来たの。」


桜と優は自分の席につき、

鞄から荷物を取り出す。
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