涙の数だけ花束を
第一章
ガラスの靴
慌ただしく過ぎた5連勤の最後の夜
バスタブではち切れそうになってるふくらはぎを手が痛くなるほど揉んだ。
大好きな焼酎も疲れのせいかグラスに一杯で気持ちいいくらいの眠気を誘ってくるし
ああ…若い頃は、5連勤の後だって朝まで飲みに行けたのに…。
あたし一人には大きいダブルベッドで溜息が漏れる。
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ガラスの靴