涙の数だけ花束を


心臓が溢れんばかりにバクバクと音を鳴らしている。

青空を背にした彼は、インパクトありすぎる奇っ怪な格好をしているのに


暗闇を背にしているあたしの何倍も、穏やかでこの場所にいるのが当たり前かのように


自然だった。




「忘れ物、届けに来たよ。」


< 11 / 48 >

この作品をシェア

pagetop