涙の数だけ花束を



違った…。



勘違いだった…



溜息と同時に溢れそうな涙。



「そんな悲しい顔をしないで?」


目の前にいる見知らぬ青年が、心配そうに囁きながら


ゆっくり


顔を近付けた。



あたしは身動きすらとれずに


されるがまま



優しいキスをした。




< 15 / 48 >

この作品をシェア

pagetop