涙の数だけ花束を



最初から無謀な恋だと知っていて


あたしは


彼に恋をした。


花火が夜空に弾けるような


一瞬の


だけど、うっとりするくらいの華々しい恋だった…。




一瞬、彼の笑顔を思い出して、口元が緩むのに


それと反して熱くなる目頭。



頭を何度も振りながら。


もう思い出さないと誓った恋を思い出しては


孤独な夜に涙が溢れる。




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