涙の数だけ花束を


孝太は社内で噂が飛び交うほど容姿端麗で、本人もその自覚があるのが厄介。


来るもの拒まずで去るもの追わず。なんて格好よく言ってるつもりなんだろうけど長い事、近くで孝太を見ているあたしにしてみれば、ただのナルシストにも見える。



「そういえば…」


「どした?」


「朝、うちの会社に転勤して来たっていう子と会ったんだぁ。」


「何?美人系可愛い系?!」


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