涙の数だけ花束を



「三咲!!急いで来てくれないか?!」


部長が顔色を変えて喫煙室に飛び込んで来たのは煙草の火を揉み消した時だった。


「部長?何かあったんですか?!」


「大変なんだ!!一大事だぞ!!」


孝太も少しビビッた様子で部長を見つめた。


「つい今しがた社長が会社にみえた。

それでお前に会いたがってる!!」


社長が?!


「まさか、あの噂…本当だったの?」


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