涙の数だけ花束を


「とにかくだ!!社長室でこれから朝礼がある。

お前もそこに呼ばれてるから、急いで来いっ!!」


何がなんやらわけのわからないまま、部長の背中を追って急ぎ足で社長室に向かう。



「ってか、社長室なんてありましたっけ?」


「ある!!普段は使われてないけどな。」


しばらく社長がこの会社に滞在するなんて有り得ない噂は真実だったんだ。


まさか、大事な朝礼にあたしまで出席なんて…


今朝の彼が話してた噂を思い出しながら緊張が背中を走る。


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