涙の数だけ花束を



あたしは…きっと


あの恋の終わりの時に彼に心を明け渡したまま


今も


何も残らない宇宙をさ迷っているのかもしれない。




今まで生きてきた中で何度、恋をした?


出会いの後に別れが来るのをあたしは知っていた。


知っていたのに…



心の居場所を見つけられずに空っぽなはずの胸のど真ん中には


淋しいだけの感情を残してしまった。



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