涙の数だけ花束を


「…君の意見も聞いてみたいんだ。」


「はぁ…」


それならあたしは、できるなら行きたくない。


この会社には長年一緒に働いてきた仲間もいるし…


この会社にはたくさんの思い出もある。



「まあ、すぐに返事をしてくれとは言わないさ。

それに、君がここでトップ営業マンと呼ばれる仕事っぷりも見てみたいし…」



もしかして、そのためにわざわざこっちの会社に来たわけ?



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