涙の数だけ花束を
「…君の話しもたくさん聞いてみたいんだ。
もし、今夜空いてるなら食事でもどう?」
「えっ?!」
今夜?!あたしの話しを聞いてどうするわけ?
社長自らがあたしを査定するつもり?!
無表情に笑う彼が何を企んでるのか分からない。
だけど、社長の誘いにあたしには断る権利なんてあるわけがない。
「分かりました。」
そう呟いたあたしに彼はホテルの名と待ち合わせの時間を書いたメモを手渡した。
「気構えしなくていいからね。」