涙の数だけ花束を



そんな事、言われたってただの社員のあたしが社長に食事に誘われて気構えせずにいられるわけがないだろ…。




その日の仕事は殆ど手につかなかった。




「三咲、どうした?今日はアポ件数、俺に負けるなんてお前えらしくない。」


仕事終わり、喫煙室で悪戯に笑った孝太。


あたしはため息しかでなかった。


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