涙の数だけ花束を



深い深呼吸の末に、あたしはクルリと180度、進路を変えると、今来たばかりの道が


まるで真夜中のように暗くなっている事にゾッとした。


なぜ?


今の今までは会社に行くのが嫌になるくらいの気持ちいい青空だったのに…


無限に広がる真っ暗闇を目の前にして、恐怖心が先立って身動きをとれなくなった時だった。



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