約束の場所【短編・完結】
「結婚しよう
莉奈」
上着の
ポケットから
ピンク色の
小さな箱を
取り出すと
ふたを開けて
あたしに
差し出した
「『千の桜』を
見つけたら
莉奈と
一緒になろう!
って
ずっと心に
決めていたんだ」
箱の中に
納められていた
シルバーリングを
手に取ると
それを
あたしの指に
はめてくれた
ピンク色の
桜の花が
あたしの
右手薬指で
輝いている
「給料三ヶ月分
とはいかないけどね」
莉奈」
上着の
ポケットから
ピンク色の
小さな箱を
取り出すと
ふたを開けて
あたしに
差し出した
「『千の桜』を
見つけたら
莉奈と
一緒になろう!
って
ずっと心に
決めていたんだ」
箱の中に
納められていた
シルバーリングを
手に取ると
それを
あたしの指に
はめてくれた
ピンク色の
桜の花が
あたしの
右手薬指で
輝いている
「給料三ヶ月分
とはいかないけどね」