☆天使になった~我が子に会うまで~☆
そして
2011年6月13日   午後1時13分   1,296g
第一子長男。泰輝はこの世に誕生しました。


産まれてきても泣き声は聞こえず・・・


ほんの一瞬、一秒だけ
看護師の手により、となりの手術室に連れて行かれる姿を見たのが・・・
生きている我が子に会えたのが・・・この時が最後の瞬間でした。


多くの医師、看護師が見守る中、息子の手術は始まりました。
口から息が出来ていない!しかし鼻からの管が入らなかったので


気管切開術を・・・


しかし気管が細く、肺に繋げる事が不可能であった・・・。
体の中の作りがじゅうぶんでなく、未発達だった。


分娩台で待っているこの時は、達成感と疲労で何故か
我が子は、大丈夫と期待していました。


しかも、看護師に性別を聞くと、男の子ですよと言われ驚いた。
女の子かもしれないと言われていたので、エコーでは隠れていたみたいだ。


夫と、勘違いしていた事に笑い合いました。
男の子用の名前を考えていたのが、『たいき』だったので、
二人で、たいきぃ~!?と声をあらげました。


しばらくすると・・・
小児科の先生が来て、切開して切ってみましたがこれ以上中を切って見ても・・・・
助かる可能性はわからないですが、どうしますか?

と言われた。
・・・・・・・・・・・・・戸惑う旦那と私。


医師の私的には・・・これ以上切っても可哀想だと言う判断で


私たちは
もういいです・・・・・と
我が子の命の選択をしました。



そして
産まれて48分後・・・
息子はゆっくりと心臓を止めました。

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