あたしの初恋。
「さっさと降りよう?」
今度はあたしがリードした。

「さっきから俺が言ってんじゃん、それ俺のセリフだよ!」
苦笑い。
ムキになってる。ホント、5歳児みたいだなー・・・。


かわいく思えたんだよ。
ワンダーランドのホテルに向かう予定。

チェックインした。
部屋を見渡す。テレビでみた話では、“かくれミッキー”とやらがあるらしく、
何かについている模様や形を良くみていると、ミッキーがいる、という


かくれミッキー。

「ねぇ、かくれミッキー見つけよ!」

「何?それ。」

「え?知らないの?どっかにミッキーの形とか模様があるんだよ。」

「何それ、気持ち悪い。ミッキーに監視されてんの?」

何その考え方・・・。クルクルパーだよ!

「監視じゃなくて、かくれてるの。かくれんぼと同じだよ?」


「へぇー。かくれんぼか。じゃあさがしてみようっと♪」


こういう風な幼児でも分かるような言葉に直さないと納得しないなんて・・・。
さすが。5歳のようなヤツ!!

結局隠れミッキーは3つしかなかった。マニュアルには20個以上ある。って
書いてあったのに・・・・。


まぁいいや。外に出ようっと。
いまは昼の1:23分。1,2,3,じゃんっ!すっごーい!!


偶然?だよね。

「びっくりしたでしょ?」

「きゃっ!」

後ろから急に言われたからびっくりした。

「ココいっつも1:23分なんだよ。」

「えぇー??何で?!故障じゃない?」

「ううん。」

「じゃあ何?!」

「俺が設定した♪」

ニヤニヤしてる。キモイ。



え?じゃあホントは今何時??
< 15 / 60 >

この作品をシェア

pagetop