あたしの初恋。
 一方、愛海の方は・・・・。

うーん・・・このベッドなんか寝心地いいなぁ。

キレイにシーツがひいてあるー・・・・。
意識が・・・だんだん、薄くなってきたような・・・。
だんだんまぶたが閉じるカンジ(?)がした。

「ふぁ~・・・」
眠たい。大きなあくびをして栗ちゃんを待つ。

うーん・・・まだかなー??


遅い。一休み・・と。

眠たかったから布団をかぶらないで寝た。
なんだか体がだるかった。

一方栗ちゃんのほうは?
ふぅ、遅くなっちゃったな。愛海ちゃんおきてるかな?
ん?いびき?
あっちから?

「ぐぅ――!」

なんだかいびきまで激しいなぁ。
声もでかいし・・・。


布団かけてやんないとな。
風邪ひいたら塾これないだろうし。

俺と会えなくなったらさびしがるだろうし・・・。
って。何考えてんだ!?俺!!

いつものヒーローオタクに戻れ。戻って来い!俺ー!!



プルル・・・
ケータイがなってる。
俺のだ。
「はい。師資栗です。」

「もしもしぃ~?」
元カノ。名前は花恋。(かれん)
自己中でコイツ(愛海)とは大違い。
大嫌いかも。な。

「なんだよ。しつこいぞ。」

「なによぉ~?いじわる言っちゃってぇー!本当は
 あたしに会いたいクセにー!」

「はぁ?お前と会いたいなんて思ってねぇよ。」

「いいじゃないの。あたしは思ってるのよ?」

「お前が一方的にそう思ってるだけだろ?」

「いいじゃない?あなたと付き合ってるんだし。」
そりゃそうだけど・・・。

「そうだけど、お前とは今後、一切かかわらない!
 着信拒否してやるからな。」

「えー?そんなぁ、だってぇ・・・栗ちゃ・・」
プツッ。切った。このヒトにはうんざりしてしまう。

付き合った俺がバカだった。

コイツ(愛海)と付き合ってよかったかもな・・・。

一方愛海は・・・。
 「ここは?!」
お菓子の世界。なんだかおいしそうなものばっかり。
クルクルキャンディーや、ケーキやチョコレート・・・
おいしそうだけど、何か物足りない気がする。

「誰かー?」
ヒト・・?だとしたら誰・・・?!



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