あたしの初恋。
 あたしは悪くない。


決して悪くない。
断言だってできる。
なんなら、裁判をしてもいいくらい・・・・!

あたしに、・・・・・をしたクセに・・・・。
ひどいよ。栗ちゃん・・・・・。



先週の金曜。
あたしはお買い物に行った。
そう、
お買い物にサニーまで行っただけ。
そうなんだ。そうそう・・・・。


だけど、レジを通っていって、
袋につめてたら

窓から栗ちゃんが酔っ払って、
くらくらしてるトコを見つけて、
とっさに袋をもって、
行ったんだ。

「何してんの??栗ちゃん!大丈夫?」
倒れそうになりながら、

「あーーみちゃんじゃ~ん・・
 だいじょー・・・ぶだよぉー」

栗ちゃんのバカ・・・・・・・・。
「そっれよりぃ~ヒック・・ちょっとぉー・・ヒック、来てぅれる?」

は?
日本語しゃべってくれよ・・・。

だけど、断る前に栗ちゃんは
あたしの手をひっぱって


アパートまで来たんだ。
そう遠くはなかった・・・。

あたしはなんか力が抜けて、
へナへナ状態。
動けない。

栗ちゃんは酔っ払ってて、
自分の家に着くのが精一杯だったのだろう。

家の前まで来たら
倒れちゃった。
もぉ・・・栗ちゃんったら・・・。

栗ちゃんの寝顔をみるの初めてだなぁ・・・。
思いながら、
168センチくらいある栗ちゃんをおんぶ。

「よいしょっと・・」

さすがに、重い。
あたしはぜーぜー言いながら階段を上って上って・・・
やっと着いた。
だけどカギが無い。

「ヒック・・・コレぇ~・・・」

「・・??栗ちゃんしゃべれんの???」

「俺は、日本人ヒック・・だぜぇ・・・
 しゃべヒック・・に決まってヒックだろ・・」
はぁ・・・・やっぱしゃべれてない。

「そんなことヒック、より、カギ・・・ヒック」
カギをどこからか出した。

カワイイカギ。
ガンダムの形してる。
そういえば、栗ちゃんって、
ガンダムとかのオタクだったけ?

ウルトラマンとかの。

フフ。。
笑える。

けど、今は先に栗ちゃんを・・・・。


< 2 / 60 >

この作品をシェア

pagetop