あたしの初恋。
デートなんて・・・。
 長い長い一晩が過ぎて、朝が来た。

「ふぁ~!」
あたしは大あくびをして栗ちゃんを見る。
「グ~ガー・・・」
いびきかいちゃってる。
もぅ起こさなきゃね。

「栗ちゃんー!おきてーー!!」

「ふぇ?」

「おきて?もぅ、朝だよー!?」

「もぅちょっとぉー!」

「だぁーめ!」
全く・・・本当に子供みたい。
何考えてんだか・・・。
これじゃあまるで、親子みたいじゃん。

「あ!ウルトラマン!」

「えっ?!ドコドコ??」
反応早ッ!速おきたよ。コレって裏ワザ?

「あー!おきたね。」

「愛海ちゃん・・・引っ掛けたな・・・。」
お・・怒っちゃったかな?

「お仕置きーー!!」

「あははははは!!」
きゃー!こちょこちょの刑だよー!あはははははははは!!

「ちょっ、ギブ!タンマ!タンマ!って、あははははははは」

「駄目!ギブでもこちょこちょの刑は
 続いちゃうよ~♪」
ええええ??
うそ??うそだよね?もぅ、ホントギブ!!!

「ホントギブ!ギブってば!!」

ピーンポーンパーンポーン・・・

「え?チャイム?」
チャイムのおかげでこちょこちょ地獄から逃れた。

「ご朝食のお時間です。」
放送だったらしく、朝食のお知らせ。

「ココって旅館??」

「旅館では良くこーゆーの聞くけど・・・。」

「まぁいいや。さっさと行こう。」

「着替えなよ!パジャマじゃハズいよ!?」
パジャマはガンダムの柄?かな。なんだかコスプレみたいな
パジャマ。
そういえば、授業中に言ってたっけ・・・。

ガンダムのパジャマ持ってる。って。
でも、ダサい!

「何?そのパジャマ。ぷぷ・・」

「ガンダム!カッコよいでしょ?」

「だっさー!」

「そ・・・そんなぁ・・・。」

落ち込んじゃった?
どーでもいいや。

さっさと朝食を食べなきゃ。




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