あたしの初恋。
 「さっさと朝ご飯食べにいこーよ!」

「お・・俺はダサいのか・・・・・」
まだ落ち込んでる。


もぅいいや。先に行っちゃおうっと。

「先に行っとくよー?」

「えぇー?駄目!ちょっと待ってぇ!」
おいおい・・・本当に親子みたいだよ。

「着替えたー?」

「グー・・」
え?またいびき??もしかして・・・寝た???

「栗ちゃん?」

「グー・・」
また同じ反応。
ちょっと?

ベッドの方に急いで行ってみる。

「あ!やっぱり寝てるー!駄目ぇ!」

「急いで着替えさせなきゃ!」

「グー・・」
脱がせよっと。
ムダだよ!
って、パンツハートガラだし。


そ・・・そーゆーコトは
どうでも・・どうでもいいの!

さっさと着替え・・・。

「ぐお?」
怪獣か。コイツは。何がぐお?だよ。
早く着替えー・・・。
え?何か変なような気が・・・

え?しゃ・・・しゃべった?
・・・イコール・・・・おきた?

「ぐ・・栗ちゃん?おきてる・・・?」

「ぐあ?って。にゃ・・にゃ・・にゃにしてるのー?!」
うっわ、思わぬ勘違いを招いちゃった。
どうしよう。

「あの、これには深いふかーいワケがあって・・」

「言い訳無用!!愛海ちゃん俺の寝込みを
 襲う気だったんでしょ。まぁ~いやらしい!!」

何語をしゃべってるんだ・・・。

「いや。そういうわけじゃなくて・・・栗ちゃんが、」

「言い訳むーよーう!」

「何よ!?もぅいいよ!栗ちゃんなんて大っキライ!」

「ちょっと待っ・・・」
ガチャッ。

最後まで言い終わらせる隙をあたえずに
朝食を一人で食べに行く。


当然よ!
あたしは何にも悪くないのに!!

あー、ムカムカする・・・。







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