あたしの初恋。
 「ルンルンルン♪」

「なあにー?なに想像してんのよ?」
先生が話した。

「な・・何も想像してないですー!」
もぅ、栗ちゃんと違う意味で困るよ。この医者!

「今日のコトはお母さんかなんかに言ったほうがいいかしら?」

「はい。言ってください。」

「了解~。」

「で、でも、~~~~って言ってください。」

「了解~。」

「さ、着いたわよ。」

「栗ちゃん・・・・」

「左腕に刺されちまったよー。」

「お二人の空気を楽しんでね~♪
 あたしは失礼するわ。」

「はい。」

「栗ちゃん!!」
栗ちゃんに抱きついた。

「よかったぁ・・・死んでなかったよぉ・・」

「泣くなよぉ、無事だったんだから。」

「まだガンダムの、パジャマ着てる・・・」

「寂しかったんだよ!?」

「寂しいって、
 まだ数時間しかたってないんですけどー?」

「あはは!出た!ギャルしゃべりー!」

「お母さんが来るんだってよー?愛海ちゃん?」

ガラッとお医者さんが来た。
妄想が働いたらしい。

「やだー!もぅそんなお年頃ー?」

「い、いえコレにはふ、深い理由が・・・!」
また勘違いされちゃった。
栗ちゃんも何か言ってよ!!

「栗ちゃんも何か言ってよ!」

「・・・・・」

「ねえ、ってばーー!」

「・・・そうでーす☆俺たち、付き合ってるんでーす♪」

「あらまぁ、あたしもそんな彼氏ほしいわー!!
 ふふふ。」

「ちょっとー!栗ちゃん!!!
 つ、付き合ってるけど、そ、そこまで進んでないじゃん。」

「今から進むのー!」

「えぇー?!ってちょっとぉー?!」

あははははははは・・・!!
幸せ。なんだかすっごく幸せだよ。
栗ちゃん。

 
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