あたしの初恋。
 「ちょっと待ってください!」

「何がですか?」

「そのくらいで入院させといていいんですか?」

「あぁ、すみません、
 お母さんに説明していませんでしたね。」

「愛海ちゃんは過労です。」

「はい。」

「お母さん、
 無理に勉強とかさせていませんでしたか?」

「塾の宿題を良くやっていましたが。」

「そうですか・・・・。」

「ほんっとーうにそれだけでしょうか?」

「いえ、一日6時間は家庭勉強させています。」

「どうやってですか?無理やりですか?
 愛海ちゃんの好きでやってるんでしょうか?」

「無理・・・にやらせています。」

「それですね。大きいストレスもありました。
 過労&ストレスなんて
 最低な例じゃないですか?」

「そうですけど。」

「じゃあまだ一週間くらいは入院しなきゃ
 駄目ですよね。」

「そういうことなら。分かりました。」

「では。娘さんとお話になってください。」

「はい。」

「愛ちゃん、
 あなた何かストレス感じてたの?」

「うん。十分に。」

「ごめんなさいね。
 今度から勉強時間を少し減らすわ。」

「はーい。」

「じゃあね。」

「うん。じゃあねー。」

ガラッ。

「お母さん、いっつもあんなカンジ?」

「うん、いーっつも勉強のことしか頭に無いから。」

「ふーん・・・・」
沈黙。だけど、それを栗ちゃんが破った。

「もぅお昼の時間だね。」

「お昼ご飯まだかな~。」
おなかすいた~。

「お昼ですよ~♪」

「あ、変態医者。」

「もー、イケメン君!駄目よ!
 いくらあたしがかわいいから
 ってそんなコト言っちゃって~。」
キモ。

「・・・・。」

「それより、お昼ね。
 愛海ちゃんは
 アレルギーは無いんだよね。」

「はい。」

「イケメン君はー?」

「無いです。」

「あら~。二人そろって。いいわねー。」

「はいはい。」
栗ちゃんとハモっちゃった!!

三人そろって爆笑。



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