あたしの初恋。
 「ココのご飯美味しいのよー。」

「へぇー。」
といいつつ、お箸でご飯を食べた。
ぱくっ。

「ん~!美味!!」

「俺も~。」
ぱくっ。

「天才的な味!!」

「何?その表現のしかた~!!」
あはははは!

「あなたたち仲がいいのね~!
 入院させてよかったわー♪」

「え?わざとあたしを入院させたんですか?」

「ええ。そうよ。もうちょっと
 イケメン君と一緒にいたいでしょ?」

「ありがとうございます!!」

「たまにはいいとこもあるんだー。」

「牧原先生。」

「何であたしの名前を知ってるのよ?」

「俺の名前知らない?」

「知らないわよ。」

「しーしーぐーりー。」

「あああああああああああああああ!!師資栗君ね!
 久しぶりじゃない!」

「え・・・え・・・?どういう関係なんですか?」
戸惑う。もしかして、彼女?

「小学校時代の同級生よ。」

「かっこよくなってんじゃない!!」

「昔もかっこよかったのー!!」

「なあに?今も子煩悩なのー?」

「昔っから子煩悩だったんですか?」

「そうよー!」

「な・・・何のファンだったんですか・・?」
だいたい予想はつくけど・・・。

「アンパンマン!!」

「あはははははははは!!
 あ、アンパンマンは無いでしょ!!
 あははははははは!!」

「そんなに笑うなよぉー。」

「いいじゃない。
 あ。アンパンマンとか。」

「それも小学校六年生までずーっとよ!ありえる?」

「あははははははははは!
 ウケるーー!」

「アンパンマンだったわよね。」

「まぁいいわ。
 今は・・・、ガンダムかしら?? 
 それともウルトラマン?」

「・・・ぜ、全部。」

「あはははははははははは!!
 マジ?ウソでしょ!あははははは!!」

「牧原まで笑うなよ~!」

また三人で爆笑していた。
< 32 / 60 >

この作品をシェア

pagetop